2007年1月上旬
1月に入り全体として感染症は減少傾向ですが、やはり感染性胃腸炎は多いです。
感染性胃腸炎は典型的な場合、嘔吐、高熱、頭痛があります。嘔吐下痢症とも言われます。
軽い症状の人は発熱がなかったり、嘔吐がなく食欲低下だけであったりもします。下痢はある人もない人もいます。
ノロウイルスがずいぶん取りざたされましたが、感染性胃腸炎の原因病原体はノロウイルスだけではありませんし、他の病原体だからといって感染力が弱いわけでもありません。マスコミで取り上げられたせいで、「ノロかどうか」を気にされる方が多いですが、ノロウイルスを診療所や病院で簡易に検査する方法はありません。
また、症状のみからノロかどうか判断も出来ません。報道などで話題になるノロウイルス感染症は、集団生活の場(病院、施設など)で多くの患者さんや、重症な患者さんが出た場合、その病原体に関して保健所で詳しい検査を行うので、ノロウイルスということが明らかになるに過ぎません。
例年、この時期になるとインフルエンザウイルスの患者さんが増え始める頃ですが、今年はまだ、ほとんどインフルエンザ感染症の患者さんはみられません。暖かさと時々降る雨のせいでしょうか?
暖かいと言えば、数は多くはありませんが、時々アデノウイルス感染症の患者さんがいらっしゃいます。アデノウイルス感染症は、通常、夏かぜ症候群のひとつで、夏場に流行る病気です。非常に高い熱が5日前後持続します。診断が確定されていない場合、「なかなかお薬を飲んでも治らない」などと、心配になることがある病気です。
ウイルスの病気なので、直接治す薬や、途中で病気を止める薬がありません。ですが、時期が過ぎれば治ります(このサイトのキーワード検索で「ウイルス感染」をしてみてください)。
また一部の地域でRSウイルス感染症も流行しています。




