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予防接種

2007年01月09日

予防接種のメカニズム

 予防接種のメカニズムに関して、インフルエンザを例にとってお話しましょう。
 メカニズムに関しては、インフルエンザも他の予防接種も、基本的には同じです。

 インフルエンザはウイルスの仲間で、一般的にはウイルスの病気はかかってしまえば、それを治す薬はありません。ですが、ウイルスの病気でも予防接種することによってその病気にかかることそのものを予防できる病気があります。それは「麻疹」「風疹」「ポリオ」「日本脳炎」「おたふく風邪」「水疱瘡」などですが、インフルエンザに関しても予防接種で予防することができます。

予防接種のメカニズム

 そして、インフルエンザの予防接種はインフルエンザの流行が始まるまでの1か月以上前までにその接種を終了させておくことが望ましいのです。それはどうしてかということについては、まず予防接種のメカニズムを説明しておきましょう。

 予防接種というのは、まず、わざと「A」というウイルスならその「A」というウイルスの病原体を体に入れます。(もちろん体に入れても病原性のないように弱めたものです)そうすると、体は、「Aウイルスが入ってきたぞ!」と気付いてそのAウイルスに対抗するために「A抗体」というのを産出します。

 「抗体」というのは手と足がついていて、ウイルスがやってきたらそのウイルスに足でくっついたまま、手でウイルスをやっつけるために必要なリンパ球(白血球の一種)を捕まえます。そして手で捕まえたリンパ球にその足についているウイルスを食べさせてウイルスをやっつけます。

 予防接種でこの「A抗体」というのをあらかじめ作っておくと、本当にAウイルスが体の中にはいってきたときには「こいつ、Aやな!」とわかってそのウイルスが体の中で大暴れする前に「A抗体」が「Aウイルス」をその病気を発現する前に見つけてやっつけてくれる!というのが予防接種です。

予防接種の時期

 話は元に戻りますが、わざとウイルスを体の中に入れて、十分にその抗体ができるまでにおよそ1か月間かかります。なので、少なくともその病気が流行する1か月前までに予防接種は終わらせていた方が効果的なのです。

 そして、お年寄りとか今まで何回かインフルエンザにかかっている人たちはその予防接種は1回でいいのですが、まだ人生経験の(ウイルス経験の)浅い子どもたちは、インフルエンザの予防接種は1か月間隔で2回接種することが望ましいのです。ということは、例年12月末に流行が始まるとすれば、それまでに十分な「抗体」の産生をするのにどうしたらいいでしょう?

 そうです。10月末、11月末に各1回インフルエンザの予防接種をして、その流行に備えるのが賢明と言えることがお分かりいただけたでしょうか?

 インフルエンザはウイルスの病気なので、基本的にはほとんどの人は、時間が経てば治ります。しかし。乳児の場合には「脳炎」を起こすこともあるし、お年寄りでは、「肺炎」などで致死的なことが起こる病気でもあります。

 今はインフルエンザに関してはウイルスそのものの増殖を抑え、悪くしないようにする薬もあり、昔ほど恐くない病気になりつつあります。しかし、いろいろな報告を診ていると「脳炎」になる症例では、「かかったかな?」って思ったらいきなり悪くなる症例が多いようです。

 そしてそういった症例では、かかってからでは防ぎようがないというか治療の手立てがなかなかないようです。ですから、やはり、かかってからのどうこうではなく予防接種をお勧めします。

 「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、ウイルスの病気に関しては「攻撃」は予防接種にあたります。

2007年01月30日

BCG

 BCGは、結核の予防接種です。結核自体は、よくある病気ではありませんが、それだけに診断が遅れがちになったり、そのために周りに蔓延させてしまう恐れがあります。
 出来るだけ早い時期に予防接種しましょう。

 予防接種の期間は、生後から生後6ヶ月までです。出来るだけ早い時期に接種されることが望ましいのですが、一応3ヶ月ごろからの接種が推奨されています。その理由は、赤ちゃんが菌などに対する抵抗力が、異常に弱い状態でないかどうかを確認してからのほうがいいからです。

 接種は「はんこ注射」で行いますが、結構、力強く行いますので、赤ちゃんは圧迫感に驚いて泣いてしまいます。

 接種した部位には、「菌」が入っていますので、その部位は1ー2ヶ月後に赤くぶつぶつになったり、膿を持ったぶつぶつになります。そういうふうになることが、正常な接種が出来ているという証拠なので、心配はいりません。数日でそのような状態になる場合は、異常な反応ですので、受診をお勧めします。

三種混合

 三種混合ワクチンには、百日咳、ジフテリア、破傷風の3種類が入っています。
 生後3ヶ月から90ヶ月の間に受けます。
 生後3ヶ月を過ぎたら、なるべく早く受けましょう。百日咳は小さい赤ちゃんがかかると重症化しやすい病気だからです。

 接種の仕方は、第1期の3回は3週間から8週間の感間隔をあけて行い、第1期の3回目から1年から1年半の間に第1期の追加接種を行います。

 3種混合の注射は痛いです。大体の赤ちゃんが、針を刺した時には結構平気ですが、注射液が体に入ってから大泣きしてしまいます。これは、注射液の濃さが濃いためです。

 また3種混合の注射後は、接種した部位がはれることがよくありますし、その部分にしこりがしばらくの間残ることもあります。これも注射液の成分のためです。注射後の腫れは、数日でひきますし、しこりもしばらく残るものの、なくなります。心配はありません。

 3種混合の注射後は他の予防接種は1週間受けられません。

2008年08月06日

麻疹風疹混合

 前はこの両者は別々の接種でしたが、数年前から混合の接種となってます。

 対象者は、1歳児、年長さん、中1、高3(または高3にあたる年齢の人)です。
中1、高3の年齢の人たちへの接種は2007年から5年間だけの移行措置です。
これから成人する人すべてに、麻疹風疹予防接種を2回するためです。

それぞれ、接種期間が1年間と定められていて、それを逃すと自費での接種に
なってしまいます。忘れずに接種するようにしましょう。

 この注射は、浸透圧(液の濃さのようなもの)が低く、接種時の痛みは、ごく軽度です。

 また、過去に風疹やはしかに罹ったことがはっきりしない人も、混合の注射を受けられます。
 特にはしかは、罹ると非常にしんどい病気です。積極的な接種をお願いします。