予防接種のメカニズム
予防接種のメカニズムに関して、インフルエンザを例にとってお話しましょう。
メカニズムに関しては、インフルエンザも他の予防接種も、基本的には同じです。
インフルエンザはウイルスの仲間で、一般的にはウイルスの病気はかかってしまえば、それを治す薬はありません。ですが、ウイルスの病気でも予防接種することによってその病気にかかることそのものを予防できる病気があります。それは「麻疹」「風疹」「ポリオ」「日本脳炎」「おたふく風邪」「水疱瘡」などですが、インフルエンザに関しても予防接種で予防することができます。

そして、インフルエンザの予防接種はインフルエンザの流行が始まるまでの1か月以上前までにその接種を終了させておくことが望ましいのです。それはどうしてかということについては、まず予防接種のメカニズムを説明しておきましょう。
予防接種というのは、まず、わざと「A」というウイルスならその「A」というウイルスの病原体を体に入れます。(もちろん体に入れても病原性のないように弱めたものです)そうすると、体は、「Aウイルスが入ってきたぞ!」と気付いてそのAウイルスに対抗するために「A抗体」というのを産出します。
「抗体」というのは手と足がついていて、ウイルスがやってきたらそのウイルスに足でくっついたまま、手でウイルスをやっつけるために必要なリンパ球(白血球の一種)を捕まえます。そして手で捕まえたリンパ球にその足についているウイルスを食べさせてウイルスをやっつけます。
予防接種でこの「A抗体」というのをあらかじめ作っておくと、本当にAウイルスが体の中にはいってきたときには「こいつ、Aやな!」とわかってそのウイルスが体の中で大暴れする前に「A抗体」が「Aウイルス」をその病気を発現する前に見つけてやっつけてくれる!というのが予防接種です。

