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***今月のよもやま話***

 本日付のニュース(7月11日)で、インフルエンザ治療薬のタミフルと異常行動には因果関係がない
という結果を厚労省が発表しました。
 この問題も、実際には、インフルエンザウイルスという極めて脳に親和性の強いウイルスのせいで
異常行動が起こるという真実があるにも関わらず、エキセントリックな報道により、あたかもタミフルのせいでそういったことが起こるかのような印象を世間に与え、10歳代以上の使用を禁止するに至った
事例であるといえます。
 今回の調査が無くても、過去のことを少し調べれば、本当にインフルエンザ罹患での異常か、
タミフル服用の異常かは、少なくとも判別できないという程度の報道が出来たはずなのに、
報道機関はタミフル服用での異常であるかのような印象を強く世間に印象付けるような報道を
繰り返し行っていました。
 放送機関にはJAROなどの規制機関がありますが、新聞報道は言論の自由に守られ、
おかしいと思う報道に対しても、言っていく場も機関もありません。しかし、報道機関には
あくまで、その責任上、少なくとも公正で出来るだけ真実に近い報道をする義務があるのでは
ないでしょうか?
 うちの地方紙に限ったことではないですが、新聞報道は感想文ではありません。
感情に流され、不正確な記事や、感覚に頼った報道を記事として掲載することは、
恥ずかしいことです。
 今回のことに限らず、一旦これを悪者(例えばインフルエンザの場合はタミフル、
虐待事件では教育機関というふうに)いわゆるターゲットを決め付けたら、
十分に深いことも検討、調査、勉強もせずに徹底的にそのことを責めるような、一見正義の
味方風の報道の仕方に非常に疑問を感じます。
 
 大篠小学校の事件の、公的調査機関の結果に関しても、高知新聞は、その調査報告書、
今後の対応対策の中で、教育機関に対するページ数が少ないと、新聞報道で
不満のような感想文を書いていましたが、高知新聞の論調、主張と、公のある程度専門家
で構成された機関が出したいわゆる常識的な結果に乖離があったからといって、
それを「おかしいと感じる」と、新聞報道の場で書くのは、おかしいのではないか?と
私などは思います。
 むしろ、自分たちの報道姿勢に偏りがあったのではないかと、反省すべきではないのか?と
感じます。