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ケロちゃんの特徴

2006年12月17日

当院では、発熱している患者さんに血液検査を行うことがあります。

 発熱を主症状とする病気の多くは感染症です。その感染症の病原体が診察だけでは診断し難い場合、当院では血液検査を行います。

 病原体には大きく分けてウイルス感染と細菌感染があります。

 一般的に感染症の8割程度がウイルス感染と言われています。ウイルス性の感染症の場合は、ある種のウイルスを除いて(インフルエンザ・水痘)ウイルスそのものをやっつける薬はありません。したがって治療は、その感染症に伴う諸症状を抑える対症療法が治療の主体となります(鼻水が出ていれば鼻水を止める、咳があれば鎮静剤など。)。

 一方、感染の原因が細菌であれば、対症療法とともにその最近を抑える抗生剤が治療の主体となります。逆に言えば、いくら熱が出ていても感染の原因がウイルスであれば抗生剤を内服しても効果がないということになります。

 このように感染症ではその病原体により治療方針が異なるため血液検査を行っています。

 また、病原体に関係なく『発熱=抗生物質』という治療を続けていくと、細菌が抗生剤に強くなって抗生剤の効きにく細菌が繁殖しやすくなります。これを細菌の耐性化といいます。
 このようなことを防ぐためにも極力不必要な抗生剤の投与を避けることが重要です。

 次に「血液検査で何をみるか」ということですが、白血球数とその内容および炎症反応をみています。
 簡単に説明すると、ウイルス感染の場合は、白血球数が増えず、その内容では好中球というのがあまり増えません。逆に細菌感染の場合は、白血球数が増え、さらに好中球が増加します。
 白血球のうちの好中球というのは、重荷細菌をやっつける細胞です。また同時に炎症反応の程度を調べていますが、細菌感染の場合には、炎症反応が強く陽性になることが多く、ウイルス感染の場合は、例外はありますが通常あまり出ないか弱い陽性であることが多いです。

 できるだけ正確な診断及び治療を心がけて診療したいと考えています。
 ご理解のうえ、ご協力をお願いいたします。